cotton の 目

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当たり障りのない性格のわたしが、密かに持っている視点を綴ります。

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女性だから葉酸を

 

てんかんの経過観察 通院時に、「女性として」葉酸サプリメントの服用を勧められました。
今まで10年ほど通院して初めてのこと。
概要と、抱いた感情を綴っていきます。

 

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かいているひと:cotton
マイペース主義の慎重派。あまり表に出さない視点・思考をブログで放出中。
【お知らせ】2022年から、カテゴリー分類が変わります。

通院時の出来事を説明するには、わたしの価値観をお伝えしておく必要があります。
本題に入る前にちょこっとお付き合いください。

さて、ブログの中では明確にしていませんでしたが、わたしの生物学的な性別は“女性”です。
恋愛感情を抱く性は“男性”のみです。たぶん。
いわゆるストレートですね。(異性愛者の女性)

ただし、女性=妊娠する性 と認識されることには、強い拒否感を持っています。
女性であっても妊娠できない人もいれば、子どもを持ちたくない人もいるから、短絡的に他者から決めつけられたくはない。
わたし個人の現在の考え方は、子どもを持つことは考えられない 自分が順調に生きることで精一杯、という感じです。

 


 

ここからが本題。
てんかんの通院時に医師から「葉酸サプリメントを飲もうか。妊娠しても薬を変えずに済むから安心でしょ?」と告げられました。
(必ずしもこれが一番良い方法とは言えないので、ご自身の主治医に相談してください。)

10年通院して初めてこの話が出てきたというのは、まぁ妊娠可能性のある年齢になったからでしょう。
また、主治医がコロコロと変わってしまったこともあり、各医師によって妊娠時の薬に対する方針が異なっていたとも考えられます。

この奨励にわたし自身も理解に時間がかかったので、ゆっくり説明していきますね。

 


 

まず、妊娠したら薬の調整が必要、という点。
これは以前から言われていて、何となーく妊娠を考えるときになったら相談しないといけないんだなぁと思っていました。
ただ、妊娠なんてする気もないので真剣に捉えておらず、聞き流していた(汗)
どうして調整が必要なのか、何か悪影響があるのか。

診察時は聞けなかったので、ネットで調べたことを引用すると…

てんかん薬には、体内の葉酸を減少させるものがある
(てんかんinfo より)

らしいです。
よくわからないけど、不都合な作用があるみたいですね。

では、葉酸ってナニモノ?

葉酸はビタミンB群のひとつで、ホウレン草などの緑黄色野菜や豆類に多く含まれています。妊娠するとほとんどのビタミンを多く摂取する必要がありますが、特に葉酸は不可欠です。厚生労働省では、障害の1つである神経管閉鎖障害のリスクを低減させるために、妊娠を計画している女性は葉酸を摂取するよう呼びかけています。
(てんかんinfo より)

ま、簡単にいうと、胎児の成長に必要な栄養素で、欠乏すると奇形児が産まれる確率が高いみたい。

ちなみにわたしの服用している「テグレトール」も、葉酸を減少させる作用があるようです。

 


 

ということで、
てんかん薬が胎児に必要な栄養素を阻害しちゃうからサプリメントで補っとこ
ってことを医師から言われたんですね。

ここまでは理解できましたが、、、
わたしの価値観ではどうしても、“女性”であることをもって妊娠を見据えられていることに気持ち悪さを感じてしまいます。
“女性”であるということには全く異論がないけれど、妊娠するかもしれない将来のためにこの気持ち悪さを引き受けなければいけないのでしょうか…

正直あまりこの価値観に賛同する方がいるとは思わないのですが、わたし的には難しい判断でした。
かなり迷いましたが、結局とりあえずサプリを飲んでみようと思っています。

 


 

この決断でわたしが納得できた結論がこちらです。

わたしにとって、てんかん発作は二度と味わいたくない苦痛。
それに今妊娠を望んでいなくても、“女性”である限り 意に反して授かってしまう可能性は排除できません。

何もせず妊娠すれば薬の調整(減らすor変更する)が必須であり、てんかん発作を引き起こす危険は高まる。
葉酸を採ることは、わたしにできるてんかんの予防策なのだ、薬がひとつ増えただけだ。

そう自分を説得して、やってみようと決めました。
伝わりましたでしょうか。

わかりやすく、参考になった動画があったので、興味がある方は下のリンクも見てみてください。

参考

てんかんinfo にも同じ動画が掲載されているページがあります。

たぶん葉酸は服用したところで実感のあるものではないと思いますが、また進展があれば随時綴っていこうと思っています。

最近は何かとジェンダーに悩むことが増えている気がします。
これについてもまた記事にするかも…
同じような思いを持たれた方がいたら、ぜひ教えてください。