cotton の 目

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当たり障りのない性格のわたしが、密かに持っている視点を綴ります。

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文化に逆らう

 

今年も巡ってきたバレンタインの季節。
ワクワクする人もいれば、憂鬱になる人も。
後者のわたしが、バレンタインへの思いを書き殴ります。

 

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かいているひと:cotton
マイペース主義の慎重派。まとまらない視点・思考をブログで放出中。


タイトル通り、バレンタインは完全に文化となっていますよね。
CMからスーパーの棚など、あらゆるところにバレンタイン的なものがあふれて、意識せざるを得ない雰囲気になります。

その雰囲気、好きですか?

わたしはすごく憂鬱になります。なぜだろう。
毎年毎年巡ってきて、悶々としながらなんとか波にのってきました。
楽しくても楽しくなくてもやらなきゃいけない感。
これが文化なんだろうと、今更ながら思います。

 


 

さて、今までわたしがどうバレンタインを乗り切ってきたかというと、なんかはやるけど極力少額

簡単に言ってしまうと、わたしからするとバレンタインという行事は できれば避けたい嫌なもの。
そう感じるものにお金なんて一切出したくないけれど、みんなが何かを用意するという暗黙の了解に逆らうことはできなくて、一応は形になるものをアイデアで用意していました。

例えば、やっすい市販チョコをかわいいラッピング袋に詰め込んだり、スティックコーヒーを数本ずつ紙袋に入れてシールを貼ったり。

余談ですが、学生の頃は、ホットケーキミックスで作るドーナッツなんかを用意したこともあったけど、それはかなりのトラウマです。

というのも、学生時代はクラスのほとんどがなにかしら手作りお菓子を持ってくる、っていう感じだったんです。
みなさんもそういう経験ありませんか?
タッパーにお菓子を詰めて持ってくる子が大勢いて、その場で大量のお菓子を食べなきゃいけない地獄…

わたしがチョコ苦手&そこまで甘いものが好きな方ではないというのも大きいですが、例え甘党でもキツいと思います。
(失敗作と思われる激甘ケーキもあったりするしね。(@@;))

そのトラウマから、市販活用派になったわけです。

 


 

実は今年も、バイト先へのバレンタイン、用意しました。

小さい会社なので学生時代より必要な数が減って、金銭的にそこは助かるのですが、かといって考えたり用意したりする労力が減るわけじゃないんですよね。

準備しながら、なんでこんなことしなきゃいけないんだろう…と色々と考えてしまいました。

そこで整理された思いがいくつかあるので紹介します。

 


 

どうしてこんなにバレンタインが嫌いなのか。

  1. 欲しくもないお菓子をやりとりする必要性がわからない
    文化だからと言ってしまえばそれまでなのですが、少なくともわたしはあげたいとは思ってないし、もしかしたら別にいらない、欲しくないって人もいるかもしれない。無駄になるかもしれない。

  2. バレンタインの本来の意味がなくなっている
    本来の意味ってよくわからないけど、わたしの認識では恋愛感情を伝える手段だったはず。
    なのに今ではクラスや部活、職場など、自分が属するコミュニティの人に意味もなく渡すものになっていません?
    これがなんだか納得がいかない…

  3. 暗黙の性役割があり、それに従ってしまう気持ち悪さ
    あとこれは、わたしにとってかなり大きい。
    基本バレンタインは女性から男性に渡すものとなっています。わたし的には実際は女性から女性+男性(女性からコミュニティ全員)になっている気がするのですが、ともかく女性にのみバレンタインに何かを贈るという義務があるように感じるんです。
    もちろん義務じゃないのはわかっているし、男性でも何か贈る人がいて良いと思うのだけど。
    その性差と、性役割を内面化してしまっている自分に強い嫌悪感があります。

 


 

そして、どうして嫌なのに波にのってしまうのか。

  1. 変な人だと思われたくない
    やるのが当たり前と思われていることを、しなければ変な人だと思われてしまう。と思っちゃう。

  2. 丸く収まった方がいい、面倒
    やらない理由を言わないといけない気がする。
    それもそれで面倒なので、なんとか波にのって丸く収まればいいと思う。

 


 

こんな感じでした。
ここで思うのは、波にのる理由薄くない?ってこと。

思考停止して流されてただけなんだな、と改めて思ったんです。

変な人だと思われたくない、ってのは、そこまで強くないです。
正直もう既に、ちょっとずれた人とは思われていると自覚しているし、学生じゃないので周りも別にバレンタインをやらないだけでいじってくる人もいないでしょう。

さらに、丸く収まって欲しいという感情も、ただ面倒くさがっているだけ。
やめて理由を聞かれれば答えればいいし、答えなくても、バレンタインはしない人、と認識されればそれだけで終わる気もします。

ということで、バレンタインに縛られる理由がなくなりました。

今年は用意してしまったので贈りますが、次回からやめようと決めました。
これだけのことなんだけど、すごく解放された気分です。

 


 

決めてしまえば、どうしてこんなことに縛られていたんだろうと不思議に思えてしまいますね。

きっとバレンタインに、感謝の思いを伝えるとか、特別な意味を持って大切にしている方もいると思います。

それは決して否定しないし、むしろ素敵なことだなと思います。

わたしはバレンタインという行事としてやらされるのではなく、その都度自分のタイミングで、自分の頭で考えてプレゼントや感謝を伝えようと思います。