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当たり障りのない性格のわたしが、密かに持っている視点を綴ります。

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女性だから葉酸を

 

てんかんの経過観察 通院時に、「女性として」葉酸サプリメントの服用を勧められました。
今まで10年ほど通院して初めてのこと。
概要と、抱いた感情を綴っていきます。

 

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かいているひと:cotton
マイペース主義の慎重派。あまり表に出さない視点・思考をブログで放出中。
【お知らせ】2022年から、カテゴリー分類が変わります。

通院時の出来事を説明するには、わたしの価値観をお伝えしておく必要があります。
本題に入る前にちょこっとお付き合いください。

さて、ブログの中では明確にしていませんでしたが、わたしの生物学的な性別は“女性”です。
恋愛感情を抱く性は“男性”のみです。たぶん。
いわゆるストレートですね。(異性愛者の女性)

ただし、女性=妊娠する性 と認識されることには、強い拒否感を持っています。
女性であっても妊娠できない人もいれば、子どもを持ちたくない人もいるから、短絡的に他者から決めつけられたくはない。
わたし個人の現在の考え方は、子どもを持つことは考えられない 自分が順調に生きることで精一杯、という感じです。

 


 

ここからが本題。
てんかんの通院時に医師から「葉酸サプリメントを飲もうか。妊娠しても薬を変えずに済むから安心でしょ?」と告げられました。
(必ずしもこれが一番良い方法とは言えないので、ご自身の主治医に相談してください。)

10年通院して初めてこの話が出てきたというのは、まぁ妊娠可能性のある年齢になったからでしょう。
また、主治医がコロコロと変わってしまったこともあり、各医師によって妊娠時の薬に対する方針が異なっていたとも考えられます。

この奨励にわたし自身も理解に時間がかかったので、ゆっくり説明していきますね。

 


 

まず、妊娠したら薬の調整が必要、という点。
これは以前から言われていて、何となーく妊娠を考えるときになったら相談しないといけないんだなぁと思っていました。
ただ、妊娠なんてする気もないので真剣に捉えておらず、聞き流していた(汗)
どうして調整が必要なのか、何か悪影響があるのか。

診察時は聞けなかったので、ネットで調べたことを引用すると…

てんかん薬には、体内の葉酸を減少させるものがある
(てんかんinfo より)

らしいです。
よくわからないけど、不都合な作用があるみたいですね。

では、葉酸ってナニモノ?

葉酸はビタミンB群のひとつで、ホウレン草などの緑黄色野菜や豆類に多く含まれています。妊娠するとほとんどのビタミンを多く摂取する必要がありますが、特に葉酸は不可欠です。厚生労働省では、障害の1つである神経管閉鎖障害のリスクを低減させるために、妊娠を計画している女性は葉酸を摂取するよう呼びかけています。
(てんかんinfo より)

ま、簡単にいうと、胎児の成長に必要な栄養素で、欠乏すると奇形児が産まれる確率が高いみたい。

ちなみにわたしの服用している「テグレトール」も、葉酸を減少させる作用があるようです。

 


 

ということで、
てんかん薬が胎児に必要な栄養素を阻害しちゃうからサプリメントで補っとこ
ってことを医師から言われたんですね。

ここまでは理解できましたが、、、
わたしの価値観ではどうしても、“女性”であることをもって妊娠を見据えられていることに気持ち悪さを感じてしまいます。
“女性”であるということには全く異論がないけれど、妊娠するかもしれない将来のためにこの気持ち悪さを引き受けなければいけないのでしょうか…

正直あまりこの価値観に賛同する方がいるとは思わないのですが、わたし的には難しい判断でした。
かなり迷いましたが、結局とりあえずサプリを飲んでみようと思っています。

 


 

この決断でわたしが納得できた結論がこちらです。

わたしにとって、てんかん発作は二度と味わいたくない苦痛。
それに今妊娠を望んでいなくても、“女性”である限り 意に反して授かってしまう可能性は排除できません。

何もせず妊娠すれば薬の調整(減らすor変更する)が必須であり、てんかん発作を引き起こす危険は高まる。
葉酸を採ることは、わたしにできるてんかんの予防策なのだ、薬がひとつ増えただけだ。

そう自分を説得して、やってみようと決めました。
伝わりましたでしょうか。

わかりやすく、参考になった動画があったので、興味がある方は下のリンクも見てみてください。

参考

てんかんinfo にも同じ動画が掲載されているページがあります。

たぶん葉酸は服用したところで実感のあるものではないと思いますが、また進展があれば随時綴っていこうと思っています。

最近は何かとジェンダーに悩むことが増えている気がします。
これについてもまた記事にするかも…
同じような思いを持たれた方がいたら、ぜひ教えてください。

華奢の称賛が過ぎる

 

「細い」=「素晴らしい」となる風潮に疑問はありませんか?
わたしは摂食障害(拒食症)を経験してから、この風潮の怖さをひしひしと感じています。
忘れられない会話内容とともに、これからも続く葛藤を綴っていきます。

 

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体型が評価対象となることは、昔からあったのだと思われます。
ただ、近年の「細さ」賛美は目を背けたくなるほど鋭いものだと感じます。

かく言うわたしも、摂食障害を経験していることからみて、深く影響を受けているのだと思います。

わたしの経験はこちら

摂食障害(拒食症)とは【自己解釈】 - cotton の 目

わたしは摂食障害(拒食症)を経験しています。 一体どんなものなのか、自分なりの言葉で書いているので、参考程度に見て頂けると嬉しいです。

しかし、その影響をまともに受け続けるのは精神的にも辛いものです。
だからわたしは、このような風潮とは意識的に距離をとって、客観的に捉えるように気をつけています。

どうしたら意識できるのか…というのは、申し訳ないですが正直なところわかりません。
摂食障害を経て、「細い」「華奢」という言葉に敏感になってしまった(怖くなった)ことが、結果的に意識を変えるきっかけとなったのだと考えています。

 


 

さて、今回はわたしが街で耳にした、忘れられない会話をお伝えします。
どうして忘れられないかというと、ひどく恐怖を感じ、またそれを防ぐことのできない絶望を感じたからです。
どうかこれを読んで、この問題を考える人が増えたら…と思います。

この会話は、わたしがバスに乗っている間に、隣の席から聞こえてきたものです。
2人組で、AさんがBさんへ近況を話していた場面。
(しばらく思い出さないようにしていたので、細かいところは定かではありません。)

【A】なんか最近さ、飲み物しか飲んでないんだよね~
【B】え、どうしたの。
【A】お腹すかないからスムージーとかにしてたんだけど、なんかもう固形のもの食べるの面倒くさくてさ。噛むの面倒くさい!笑
【B】あーなるほどね。
【A】だからすごい痩せてきちゃった。でもすごい楽だよ。もう食べ物いらない。笑

…こんな会話。辛い。
わたしは当時摂食障害(拒食症)の回復へと頑張っているときでした。
「痩せ」の怖さを知り、「痩せ」は褒められるべきことではない。健康ではない。と自分を納得させて前に進もうとしていたとき。

そんなときに聞こえてしまった会話は残酷なものでした。
固形物面倒くさい」ということにたいして、同感してしまっていました。食べるのにかなりの時間を要していたため、できるだけ噛まずにスルッと食べられるものを好んでいたのです。

とはいえ、人がそのように嘆いている状態に、尋常ではないという拒否感も同時に感じました。
それは自分に対して、やはり普通ではない、と再確認させられる場面だったわけです。

さらに、会話の聞き手であるBさんの受け取り方がかなりラフでした。
深刻なことを話しているのに、スルーしてしまう。この態度を感じてか、Aさんは自慢話のようにいきいきと話し続けました。

いびつかもしれないけれど、「痩せ」を手に入れて、また「面倒なこと」がなくなりメリットを感じている。
すべてWin-Winのように話したのです。

このときわたしは結構 挙動不審だったかと😥
これは危ない、既に摂食障害じゃないか、絶対に辛い状態になってしまう。
どうにかしたい、でも赤の他人にできることなんてない。いや、知り合いだったとしてもなんて声をかけたらいいんだろう。

と おどおどしながら、何事もなかったかのようにバスを降りました。
その後もあの人どうなっただろう、と思い出すことがあります。

Aさんが自慢話として話せたのは、「痩せ」が美しく、憧れの対象とされているからだと思います。
この風潮が変わっていかない限り、体や心の危機を感じることは難しいでしょう。

 


 

今でもわたしは、街で人の体型を気にしてしまいます。
痩せている人に憧れも抱きます。でも、同時に心配もしますし、自分の目標にはしません。

体型は視覚情報として一番に飛び込んでくる印象なので、なかなか変えることは難しいと思います。
それでもどうしても変えたい。変えないといけないと思う。

どうしたらよいのか、これからも考え続ける問題です。

「頑張って」が持つ重み

 

「頑張って」って言葉は多用されるけど、敏感になると ものすごい重みを持つものだと思う。
決して悪い言葉ではないけれど、この言葉に対しての思いを書いてみました。

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【最近の思い】わたしの思いは わたししか言えない

「頑張って」は、頑張っていない人にはあまり言わない。(わたしの主観)

頑張っているからこそ、応援の気持ちでふと口からこぼれてしまうような気がします。もちろんわたしも言ってしまう。そのあとは例外なくもやもやした後味になる…

きっと、わたしがこの言葉に強烈に違和感を持ち始めたのは 病気が発覚してから。
頑張っても頑張らなくても病状は変わらないし、そもそも何を頑張ったらいいのか😥

 


 

それ以前も微かな違和感はありましたが、まぁ深い意味なく、わたしを思いやって言ってくれているんだろうなと思うようにはしていました。

が、言われる機会が多くなったのか それとも 心に引っかかることが多くなったのか、とにかく「頑張って」が嫌な言葉になっていきました。

病気に関連しなくても、学校やアルバイトの生活に対し「頑張って」と言われても、(いや、言われなくても頑張ってるよ)(これ以上何を頑張るんだよ)って思ってしまう…。
卑屈になっていく自分を感じて、益々嫌になることも多々ありました。

 


 

この記事を読んでくださっている方には、同じような思いを抱く方が多いのでは?

そんな方々に何か伝えたい。と思ったのですが、ふと思い浮かんだ言葉は「気にしなくていいよ」「十分頑張ってるよ」「あなただけじゃないよ」などなど…ありきたりで 空っぽで きれいごと。

こんなことを伝えたいんじゃない。
言葉にするのは難しいけど、ひとつ言えるなら、いろんな感じ方があって当然

 

「頑張って」って言うのも悪くない。

それ以外の言葉が見つからないんだもん。わたしは代わりの言葉を探し続けてはいるもののピンとくるものがありません。(できるだけ使わないように心掛けてはいるけれど。)

発する言葉は何であれ、非言語部分で芯はきっと伝わる… と信じたい。

過去には全然嫌な気分にならない「頑張って」も存在しました。
具体的に覚えていないのが残念ですが、確実にあった。だからこの言葉自体が悪いわけでは絶対にない。

 

「頑張って」に違和感を持つのも間違えじゃない。

感じたことが全て。感情を否定する必要はないし、苦手な言葉だと認識することにも価値があると思う。

その都度言葉について考えることが学びになる… と思ってる。

ただし思い詰めると逆効果なので、確実な答えはないことを心に留めておくと良いかもしれません。

 


 

以上は全部わたし自身へのメッセージでもあります。

常に悩んでしまう言葉だから、悩んでいるままに綴ってみたけれど、人に対して伝える言葉にすると自分の心が癒やされるのが不思議です。

頑張っていない人にはあまり言わない…とは言ったものの、そもそも頑張ってない人なんかいないか、とか思い直しています。

というか頑張るって何だろう。。

押しつけられた曖昧すぎる「身だしなみ」

 

今回は「身だしなみ」のお話。
「身だしなみ」って本当に必要だろうか?職場で腑に落ちない状況を綴っています。

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【最近の思い】わたしの思いは わたししか言えない

「身だしなみ」って、すごく曖昧じゃないですか?
学校や職場などの 組織の一員 として求められることが多い気がします。(根拠はよくわからない)
あるいは、就活や仕事の取引上、見た目で自分が不利益を被らないよう、もっというとプラスの印象を与えられるよう忖度するもの、という認識です。わたしの中では。

 


 

わたしの職場は、\アクセサリーOK!/ \髪色自由!/ \アットホームな雰囲気/ としている比較的自由な環境です👍
制服があって、「きちんと着用する」という大まかな規定はありますが、それ以外は個人の判断に委ねられています。

というのは表向きで…
同期は少し揺れるピアスをしていたところ、社長に「もう少し小さいものにできる?」と注意されたそうです。
さらに、髪をピンクブラウンに染めると、「ちょっと派手じゃない?」と言われ、完全に要注意人物としてマークされています。

とはいえ、注意されたピアスはわたしから見るとおとなしめのデザインで、大きさで言っても1円玉以下。
髪色は明るくなったな という印象はあったものの、ファッションとしてお洒落というレベルでした🤔

わたしも会社に応募した時点でアクセサリーが付けられることに魅力を感じた部分があり、イヤリングを付けて出勤するつもりでした。

ところが同期が注意されてしまい、わたしの手持ちのアクセサリーはそれより大きいものか揺れるタイプのものだったので、着用を諦めています。
社長に対する忖度になってしまっている現状😥


 

多くの方が感じたことがあるであろう「華美でないもの」という規定の曖昧さに呆れているところです。
あまりキラキラしないもの・小さめのもの などといっても、個人の主観による判断なので基準として成立していません。

お客様を相手にするサービス業なので、きっと社長はお客様への忖度として注意しているんだろうな、とは思います。
しかしお客様は神様ではなく、忖度が必要なのだろうかと疑問を持たずにはいられません。

 


 

また違う面で、要注意人物化させられた同期とは反対に、わたしはあまり注意されたことがありません。

当然ながら、目立ったことをしていないこと・正社員ではなくアルバイトであること など違いはあるのでなんともいえないところはあるのですが、扱い方の違いにモヤモヤを抱えています。
これは、同期もわたしも同意していることです。

そこで最近、あるチャレンジをしています。
それは、ヘアピンをデザイン性のあるものにすること。

アクセサリーの着用はしていないと書きましたが、ゴールドのヘアピンは常時着用していて、それを注意されたことはありません。
そこで、パールがいくつもついた大きめのピンに変えて出勤してみています。

わたしの認識では、1円玉以下のピアスよりも十分存在感のあるヘアピンです。
これでわたしが注意されなかったら、同期との差別感があらわになるので、結果を見て社長に意見するつもりです。

 


 

人間は本当にいろんな人がいます。
皆それぞれの価値観を持ち、個々の好むファッションを楽しむ
それが当たり前にできることが幸せだと思う。

例え仕事であっても、人生の一部であるから、仕事だからと割り切る必要はないんじゃないかと思うのです。

もちろん、仕事のときは 清潔感や好印象 を意識したいと自発的に選択することもあるでしょう。それは自己選択なので尊重したいし、それも楽しみたい。
でも、「身だしなみ」「校則」を押しつけられる形で我慢するのは嫌だな、と思います。

こんな風に書いていると、最近わたしは会社勤めに向いていないんだな…と度々感じています。
でも、現在の「会社」組織のあり方が合わないだけで、どんどん組織の体質が変わっていけば心地よく働けるはずだと信じて、これからも根気よく意見したり批判をしたり、自分の考えを伝えていこうと思います。

 


 

補足ですが、アクセサリーなどを注意されるようになってから、会社の方針が密かに・・・変わっているようで、新しい求人にはアクセサリーOKの文字は見当たりません。…

それでもわたしは動物が苦手

 

私事ですが、動物が大の苦手です。
大きいものから小さいものまで、犬猫も怖くて近づけません。
病気と動物について思うことをぼやいてみます。

 

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【最近の思い】総裁選には飽きた

「アニマルセラピー」「セラピードッグ」などなど、
療養生活を和らげるものとして動物が語られることが多くないでしょうか?
もちろん、ペットを飼っていた方や動物好きの方には癒やし効果がもたらされたり、自然なリハビリになる、ということがあるのだと思います。

わたしは動物が怖いので、もし動物によるセラピーを受けられるチャンスがあったとしても全力で拒否します!!

でもね、意思を上手く伝えられない状態になったとしたら、、、
想像するとゾッとします。

 


 

ってことで少し調べてみると、てんかんに特化したアラートドッグなるものが存在するらしいです。
てんかん発作を探知してくれるみたい。すごい。

アラートドッグとは

【海外の補助犬】アラートドッグってどんな犬?

海外で活躍している補助犬のことを「Assistance Dog(アシスタンスドッグ)」といいます。…では、アラートドッグはどんなお仕事をしてくれる犬でしょうか?

発作がいつ起きるかわからないのが怖いので、予知できたらそれはいいですよね。
安心材料になる人もきっといる。
予知犬とも言うみたい。

予知犬の詳細

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犬はてんかん発作を予知できる?~患者の発するにおいだけから危険を察知

…メカニズムは解明されていませんが、世の中にはなぜかこの「てんかん発作」を予知できる犬がいるようです。…

 


 

上記のサイトでは、てんかんの予防に加えて、セラピー効果もメリットとなることが書かれていました。

しかしわたしの場合だったら、発作予知メリットよりも、動物恐怖デメリットが圧倒的に上回る。
みんながみんな動物好きなわけじゃないんだよー!
メリットにもなり得るし、デメリットにもなり得るんだよ~~😭

ちゃんと意思伝えれるうちに、いろんな人に言っとかなきゃ…
と、改めて思いました。

 


 

あるあるというか、バラエティなどで
「ほとんど体を動かせない子の部屋に犬を連れて行くと、手が動いた」なんて話を聞いたことはありませんか?

そういうの見ると、(発声できない人の場合は)
喜んだのかはわからないし、もしかしたら嫌がったのかもしれないし…
と心がチクっと痛みます。

たぶん闘病を支えるご家族など、相当疲弊していることも多いと思いますし、それを希望と捉えたい気持ちもわかります。
だから余計もやもやしちゃうんですよね。

 


 

病気とは逸れますが、必要以上に動物愛を強調するテレビ番組なんかにも違和感を持ってしまいます。
それを感じると動物苦手派は少数派なのかと自覚します。

多様性尊重への理解度は年々高まってはいるように思いますが、
個人的感情の 好き/嫌い について(特に”嫌い”)はまだまだ発言しにくいような。

いろんな感情を持つ人がいるどんな感情を抱いてもいい
違和感をもつからこそ、当たり前のことを意識して生活していきたいと思います。

気付けなかった 摂食障害のSOS


わたしは摂食障害の、いわゆる「拒食症」を経験しています。
日常生活に問題がなくなってきた 今だからこそわかる、体のSOSを紹介します。

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【最近の/思い】正規/非正規ってネーミングおかしいでしょ

摂食障害に関する ネットの情報や書籍には、
「こんな状態になったら病院へ」
「こういうSOSがあります」
という例が書かれていることがあります。

わたしは助けを求めてネットなどを漁っている時期がありましたし、そうした情報に触れてきました。
それでも、「これに当てはまるからやばいかも」という危機感に繋がることはなかったように思います。

当てはまるものがなかったわけではないのですが、今の体の状態が どの程度ひどいものなのか、実感が沸かなかったのです。
それでも 今振り返ってみると、体の異常は多々ありました。

 


 

そこで、振り返ってみてSOSだったと思うものを書いてみます。
これが わたしが かつて見た情報と違った価値を持つものなのかは、自分自身疑問を持ちつつ、本などの情報だけに頼る困難さを指摘できればと思います。

まずは、今思うSOSを列記します。

あらゆるところの痛み

まずは痛み。

どこが痛かったかというと、
歩くときに かかと が痛む。
仰向けに寝ると 尾骨 が、うつ伏せ・横向きに寝ると 骨盤 が痛む。
座ると お尻 、寄りかかると 腰骨 が痛む。

わたしの場合標準体重を下回り、骨が浮き出ていたので、骨の触れる部分が痛かった。
だけど、「まぁ前から痛いときもあったし、摂食障害のせいじゃないでしょ」と思ってしまいました。

改善した今、肥満ではなく人間らしい体型になっただけで、痛みはほとんど消えています。
長い時間座っていればお尻は痛くなりますが、10秒も耐えられず常にクッションを持ち歩く、という必要はなくなりました。

(ちなみに愛用していたクッションは、ボディドクターというところのもの。困っている方にはおすすめ。これを使わなければならないほど、ということはかなりまずいSOSかも、ということは忘れずに。)

皮膚の乾燥

こちらは、一番困っていたことと言っても過言ではない…。
特に頭皮の乾燥がひどく、フケといっていいのかわからないほど広範囲の頭皮が、ボロっとむけてしまう状態が続きました。
髪をブラッシングすると延々頭皮が落ち、いくら振り払っても終わらない。

確か 髪が抜ける、という影響は知っていましたが、わたしの場合は髪の毛よりも頭皮が目立ち、あの情報と同じ、と捉えることはありませんでした。

頭皮だけでなく体中がカサカサでしたが、もともと乾燥肌で 程度がひどくなっただけ、という認識しかできなかったので、摂食障害の影響と受入れられなかったんだと思います。

強い眠気

次は眠気。とにかくとにかく眠くて、食事以外は寝て過ごす毎日が続いていました。

「エネルギーが少ないから冬眠状態なんだ」と母と話していましたが、そんな情報を目にしたことは多くありません。
(大分記憶が薄れていて、眠くなるという情報を見た記憶がありません。)

反対に、「不眠が続く。薬で緩和することもある。」という趣旨の情報はかなりたくさん見ました。
わたしの主治医も「眠れてる?」と度々聞いてきて、不眠になるという型にはめられて見られている感覚が強くありました。

全く逆の状態にある自分に、摂食障害ではないのかもしれないという望みを持ってしまったのも事実です。

視界への拒否感

次も眠気と若干似ていますが、「見る」ということも辛かったことがあります。
別に難しいことをしようとしたのではなく、ただテレビをぼーっと見ること、そのことに対して拒否感がありました。

先程も書いていたように寝て過ごす日々ではありましたが、ずーっと眠っているわけではなく、起きてはいるけど寝転んでいる時間もありました。

そうしたときに母がテレビをつけてくれたりするのですが、
テレビを見るって、動いているものを目で追う、テロップを読む、など 結構いろいろやってるんですよね。文脈を捉えるとか。
それがほんとにできなくて、疲れて、見れませんでした。

だけど、こんな情報もネットなどでは知りません。
まぁここまで来ると異常であることはわかるのですが、考える気力もないのでただ辛いと思うことしかできませんでした。

形態の異常

ここからは、見た目に関しての異常です。
表現が難しくて「形態」と書きましたが、正常な体ではあり得ない変化があった、ということです。

ひとつは、鎖骨の真ん中少し下あたりに、凹んだ部分が現れました。
文章で説明するのは難しいので、イラストを入れますね。

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ちょうど部分ですかね。凹んでいました。
あれ、こんなとこに凹みあったっけ、と気付いたんですが、今はフラットになっているので異常だったのだと思います。


また、肩甲骨がくっきりとわかるのも、おかしい状態でした。
特に水平に見える骨が自分で見ても痛々しく、正常ではないことを表していました。
(当時はそこまで思っていなかったかもしれないけど、今写真を見返すとやばい。)

姿勢の「老化」

最後は、姿勢についてです。
「老化」としましたが、背中が曲がっているように見えたり、O脚になっていたりしました。まるで老人…

またまた画像で提示しますが、本当に姿勢が悪かったのかは怪しいところがあります。

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というのも、背骨の正常な形は弓なりで、骨格だけを見ると姿勢が悪く見えます。
そこに筋肉などの輪郭を加えると、背骨の形は変わっていなくても姿勢良く見えるのです。

つまり、痩せて骨があらわになると姿勢良く見えるはずがない、ってこと。
O脚はもともとでしたが、お尻を締める力だったり、足を閉じる内ももの力がなく、悪化したのだと思います。

 


 

…と、ここまで書いてきましたが、
おそらく摂食障害渦中では、どのSOSにも気付けないでしょう。

わたしがそうであったように、振り返って気付くケースが多いと思います。
特に視覚で異変に気付くのは不可能に近いです。
摂食障害の場合、自分の体型を歪んで捉えることがあるためです。

もちろん、苦しむ時間は少ない方がいいので、早期に気付く・受入れることがいいのでしょう。
でも、心を大切にしてほしい。
病気を受入れる、治療を受入れる、ということは辛く難しいことです。

命に直結する病でもあるため、下手なことは言えない。
それでも、わたしの経験から言いたいことは、納得せずに治ることはできないのだろう、ということ。
どれだけ時間がかかっても、自分の意志で真剣に治りたいと思う時期を待ってもいいのかも。

わたしの思いとしては、もしわたしが摂食障害のせいで死んでしまっていたとしても、たぶんそれでよかった。
強制的に入院させられ、人工的に栄養を入れられ、心がついて行かない生活よりは。

もちろん、違う考えをもつ人もいます。
体の反応も千差万別で、書籍情報/上記のわたしの経験 に当てはまってもそうでなくても、体のSOSは個別の表現で現れます。
自分の体をよく観察すると、何か気付くことがあるかもしれませんよ。

費用と価値観の沼に溺れる

 

最近、「お金をかける」ことについて、考えることがありました。
経済面に直結し、かつ 価値観で判断しなければいけないこと。
「お金をかける」ということに、悩んだ経験はありますか?

 

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さて、わたしがなぜ「お金をかける」ことについて書こうと思ったかには、今現在悩んでいることがあるからです。

それは、歯の矯正
歯並びが特別悪いわけでもありませんが、一部並びに重なりがあるのが昔から気になっていました。
(歯科では「叢生(そうせい)」というらしい。)

ふとしたときに、母と「気になってるんだよね~」という話になり、「そういえば近所の歯医者さんでマウスピース矯正やってるらしいよ」と話が発展。
母の反応も「へぇーやる?」と乗り気だったので、検診ついでに矯正の話を一度聞いてみることにしました。

このとき、それほど知識なく興味だけで話していたので、どれくらいの費用がかかるのかなどの具体的なイメージはほぼゼロ。

話を聞きに行く前には、少しは知識があった方がいいだろうと思って調べ始めると…
マウスピース矯正にも様々な 種類/費用 があることが判明。
4万円くらいから始められる…などの情報を得て、収入がほとんどないわたしでも なんとかできるかもしれない、という期待をもって歯医者に行ってきました🦷

 


 

すると わたしの場合は、費用を抑えても
▷前から見える部分のみを矯正するもので 20万円程度
▷片側がきちんと噛み合っていないことがわかり、それも含めて矯正するもので 35万円程度
かかることがわかりました。

母は20万なら全額負担してくれると言ったけど、お金に余裕があるわけでもないので 頼り切るのは申し訳なく、一部はわたしが出そうと心の中で決めました。
20万円なら10万ずつ出してできないこともない。

とはいえ、噛み合わせが悪いと言われると なんだか気になってきて、今までほんの少ーし気にしていたあらゆる口周辺の不都合を生んでいるのが噛み合わせなのではないか、なんて考え出して、全てをきちんと直したい気分にもなります。

だけど35万円はかなり大きい額だ、と考えると、
 そんなにお金をかけるべき治療なのか?
 今までは不都合なく、ただ見た目を直すことにそれほど費やしてもいいのか?
 というか 35万も使うんだったらもっと買いたいものがあるかも…
 いや、そもそも自分はそんなにお金をかけていい価値あるものではない…
 …

と、ぐるぐる グルグル ネガティブの沼に落ちそうになったのでした。。。
つらい、苦しい、、

 


 

ちょっと気になるところを直して、気分も上がって✌自己肯定感も上がって✌QOLも上がって✌HAPPY🙌💕
になるかと思ったのに、逆の方向に落っこちそうな今。

危機感を感じて、考えるのをストップしています。
矯正をやることもやらないことも、決心できない。
思い切ってやっちゃえば、やってよかったって思うのかな、とかいろいろ考えちゃう。

みなさんは、高価な買い物をするときなど、こんな葛藤を抱いたことはありませんか?
下にスクロールしていくと [コメントを書く] ボタンがあります。
体験談などぜひ聞かせてください。
きっとすぐには決断できないので、時間が経ってもどんどんコメントお寄せくださいm(_ _)m