cotton の 目

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当たり障りのない性格のわたしが、密かに持っている視点を綴ります。

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華奢の称賛が過ぎる

対話企画

 

「細い」=「素晴らしい」となる風潮に疑問はありませんか?
わたしは摂食障害(拒食症)を経験してから、この風潮の怖さをひしひしと感じています。
忘れられない会話内容とともに、これからも続く葛藤を綴っていきます。

 

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id:cotton-me
かいているひと:cotton
マイペース主義の慎重派。あまり表に出さない視点・思考をブログで放出中。
【お知らせ】2022年から、カテゴリー分類が変わります。

体型が評価対象となることは、昔からあったのだと思われます。
ただ、近年の「細さ」賛美は目を背けたくなるほど鋭いものだと感じます。

かく言うわたしも、摂食障害を経験していることからみて、深く影響を受けているのだと思います。

わたしの経験はこちら

摂食障害(拒食症)とは【自己解釈】 - cotton の 目

わたしは摂食障害(拒食症)を経験しています。 一体どんなものなのか、自分なりの言葉で書いているので、参考程度に見て頂けると嬉しいです。

しかし、その影響をまともに受け続けるのは精神的にも辛いものです。
だからわたしは、このような風潮とは意識的に距離をとって、客観的に捉えるように気をつけています。

どうしたら意識できるのか…というのは、申し訳ないですが正直なところわかりません。
摂食障害を経て、「細い」「華奢」という言葉に敏感になってしまった(怖くなった)ことが、結果的に意識を変えるきっかけとなったのだと考えています。

 


 

さて、今回はわたしが街で耳にした、忘れられない会話をお伝えします。
どうして忘れられないかというと、ひどく恐怖を感じ、またそれを防ぐことのできない絶望を感じたからです。
どうかこれを読んで、この問題を考える人が増えたら…と思います。

この会話は、わたしがバスに乗っている間に、隣の席から聞こえてきたものです。
2人組で、AさんがBさんへ近況を話していた場面。
(しばらく思い出さないようにしていたので、細かいところは定かではありません。)

【A】なんか最近さ、飲み物しか飲んでないんだよね~
【B】え、どうしたの。
【A】お腹すかないからスムージーとかにしてたんだけど、なんかもう固形のもの食べるの面倒くさくてさ。噛むの面倒くさい!笑
【B】あーなるほどね。
【A】だからすごい痩せてきちゃった。でもすごい楽だよ。もう食べ物いらない。笑

…こんな会話。辛い。
わたしは当時摂食障害(拒食症)の回復へと頑張っているときでした。
「痩せ」の怖さを知り、「痩せ」は褒められるべきことではない。健康ではない。と自分を納得させて前に進もうとしていたとき。

そんなときに聞こえてしまった会話は残酷なものでした。
固形物面倒くさい」ということにたいして、同感してしまっていました。食べるのにかなりの時間を要していたため、できるだけ噛まずにスルッと食べられるものを好んでいたのです。

とはいえ、人がそのように嘆いている状態に、尋常ではないという拒否感も同時に感じました。
それは自分に対して、やはり普通ではない、と再確認させられる場面だったわけです。

さらに、会話の聞き手であるBさんの受け取り方がかなりラフでした。
深刻なことを話しているのに、スルーしてしまう。この態度を感じてか、Aさんは自慢話のようにいきいきと話し続けました。

いびつかもしれないけれど、「痩せ」を手に入れて、また「面倒なこと」がなくなりメリットを感じている。
すべてWin-Winのように話したのです。

このときわたしは結構 挙動不審だったかと😥
これは危ない、既に摂食障害じゃないか、絶対に辛い状態になってしまう。
どうにかしたい、でも赤の他人にできることなんてない。いや、知り合いだったとしてもなんて声をかけたらいいんだろう。

と おどおどしながら、何事もなかったかのようにバスを降りました。
その後もあの人どうなっただろう、と思い出すことがあります。

Aさんが自慢話として話せたのは、「痩せ」が美しく、憧れの対象とされているからだと思います。
この風潮が変わっていかない限り、体や心の危機を感じることは難しいでしょう。

 


 

今でもわたしは、街で人の体型を気にしてしまいます。
痩せている人に憧れも抱きます。でも、同時に心配もしますし、自分の目標にはしません。

体型は視覚情報として一番に飛び込んでくる印象なので、なかなか変えることは難しいと思います。
それでもどうしても変えたい。変えないといけないと思う。

どうしたらよいのか、これからも考え続ける問題です。