よく耳にするようになった「HSP」、いわゆる繊細さん。
摂食障害経験者は該当する人が多いと思われます。
「繊細」という言葉をどう感じますか?
Highly Sensitive Person=とても敏感な人
音や匂いに極端に反応したり、他人の感情を自分のことのように感じたりする、繊細な気質を表した言葉です。
HSPは、病気や障害を表す医学的な診断の名前ではありません。
上記のように言われている「HSP」。
「繊細さん」とも言われますね。
わたしの経験からは、摂食障害経験者がHSPだと自称することがかなり多いと感じています。
わたしの「HSP」についての考え方は、
HSPには多くのチェックリスト項目があるため、全てに当てはまることはそうそうない、もしくは当てはまったとしても程度の差が大きい。
という感じです。
そのため、「HSPです」と自称することには難しさを感じますが、「どちらかと言えばHSP気質」という程度には繊細さにおける生きづらさを抱えています。
では、わたしとは性格が全く異なる、わたしの母はというと…
「繊細ってなんだよ」
と、なぜかプンプンしています😂
母が言うには、
「自分は絶対HSPじゃない。
だけど、HSPを主張されると、こっちは雑って言われてる気分」
なんだそうです。
なるほどな~と納得します。笑
正直わたしも、HSPを積極的に主張する人に対しては抵抗感があるんですよね。
私は繊細。配慮してください。
という圧力を感じるというか。
悪気はないのはわかっているし、生きづらさの表現として便利な言葉であることは同意するので、使いやすいのだろうとは思います。
でも、攻撃的な言葉にもなり得ることは自覚した上で 使う必要があるのかなと思います。
あるいは 使うための言葉ではなく、自分に対しての認識をするためだけの言葉と受け止めても良いのかもしれません。
母とわたしとでは「繊細」の認識に違いがあるように感じました。
▶ わたしが抱く「繊細」のイメージは
「生きづらさ」に直結するもので、決して良いものではありません。
神経質になってビクビクしながら生活しなければならない、やっかいな性質という感じ。
▶ 一方、母には美しいイメージがあるようです。
儚くてピュアで「女の子」らしい!という感じ。
そうなると母にとっての「HSPではない」は、
大雑把、美しくない
となるので、けなされている気分にもなるのかもしれませんね。
わたしから見るとのびのびと自由に生きているように見えて、尊敬の対象なんですが。
ここまでHSPに関わる話をしてきましたが、
必ず強調される「HSPは病気ではない」について改めて考えて終わりにしようと思います。
HSPは病気ではない、はその通りです。
でも、だからって繊細さによる苦しさは変わらないじゃないですか。
病気じゃなくても辛いんです。
HSP自体が病気じゃなくても、HSPであることによって病気に繋がることは大いにあり得ます。
そのひとつの例が摂食障害だと思います。
以前の記事で、わたしの摂食障害の原因は「何か」だと書いたことがあります。
「何か」が「HSP」にあたるのかもしれません。
摂食障害(拒食症)とは【自己解釈】 - cotton の 目
わたしは摂食障害(拒食症)を経験しています。 一体どんなものなのか、自分なりの言葉で書いているので、参考程度に見て頂けると嬉しいです。
どうにもならない「(HSP含む)何か」となんとか付き合っていくしかない、それには変わりないんだと改めて思います。