笑顔になることについて、わたし自身が抱く葛藤を綴っていきます。
笑顔になると聞くと、大半の人が良い光景を思い浮かべると思います。友達と仲が良いな とか、楽しそうだな とか。
でも、長い間わたしは笑顔になることを複雑に思っていました。
もちろん楽しいときや面白いときの笑顔は 純粋で素直に出てくるのですが、わたしの場合「いつも笑顔になってしまう」。
どういうことかというと、大して楽しくも面白くもないときも とりあえず笑顔を作る。
それもわざと、意識して ではなく、自然と「笑顔を作ってしまう」。
これは、良いことでしょうか?
自己紹介の記事で書いたように、 このおかげで人を傷つけることなく済んでいる面はあると思います。
これだけだと良いことかもしれないのですが、自分はこれに傷ついていた。
いつも自分を偽っていると感じて、人に対して申し訳なさに似た感情があったり、嫌いな人にも笑顔で接してしまい、嫌いな人に限って好かれてしまったり。
自分が本当に感じている感情と表情に出るの感情のズレで、どうして笑顔になってしまうんだろう…と本気で悩みました。
ついこの間まで。
同じように悩んでいる人、いないでしょうか?
「ついこの間まで」と過去形にしたのは、今はこんな自分でも良いか、と思えているからです。
過去の出来事を振り返って最近気付いたことがあり、考えを改めました。
その過去というのが摂食障害に基づくものです。
食べ物が怖くなりあまり食べられなくなったので、いわゆる栄養失調状態で、いろんなことができなくなっていきました。
そのひとつが笑顔。
わたしにとって「笑顔になってしまう」こと=普通 で、嫌でもやめられないはずのものだったのに、今度は笑顔になりたくてもできない、しんどい、という状態に。
これで初めて異常事態だと認識できるようになりました。
(母によればそんな状態になる前から 既に異常であることは明らかだったようですが。)
それを最近振り返り、あのとき笑顔がバロメーターになってくれていたんだと気付いたんです。
「普通」のバロメーター。
笑顔になることは人にも悪いことではないし、自分にも役立ってくれた。
だから「笑顔になってしまう」ことを治さなくてもいい。
逆に大切に利用していこう と思っています、わたしは。
あなたは「普通」のバロメーター、持っていますか?