「インカム嫌悪」の続編。
インカムが苦手なわたしが、その後の仕事をどうしているか書いています。
実は、このブログ全体の中で 以前書いた「インカム嫌悪」の記事が一番読まれています。
摂食障害や脳動静脈奇形に焦点を当てたはずだった このブログとしては意外なことです。笑
まだ前回を読んでいない方はこちらからどうぞ。
以前の記事でも少ーし触れたことがあるのですが、バイト先で使用するインカム(トランシーバーみたいなやつ)がとことん苦手です。 わたしだけではないと信じて、どんな風に嫌なのか、辛いのか、言語化することに努めてみました。
わたしの考えが広がっていく喜びを感じつつ、それほど多くの方がインカムに悩まされているのかと考えると、とても心が痛いです。
インカムの悩みを取り除くことはできませんが、わたしの経験を参考としてお伝えできればと思います。
まず、以前の記事で綴ったことを整理します。
- 異常にインカムが苦手であること
- 社長などに訴えてもなかなか理解されなかったこと
- 我慢できないため辞めたいと申し出たこと
以上を書いていきました。
そして、今どうしているかというと、かつてインカムに悩まされていた職場で 未だに勤務しています。
とはいっても、「インカムなし」という社内では異例の条件です。
この働き方になって格段に働きやすくなりました。
ここからは、これに至った経緯を時系列で紹介します。
まず、辞めたいという意思を表示したのは 社長との面談の機会を得たとき。
面談するようなタイミングではなかったのですが、幹部の方に相談してセッティングしてもらいました。
内容はこんな感じです。
<社長との面談>
【社 長】そんなになの?そっかぁ。インカムは仕事に必要だし……わかった。今すぐ辞められると困るけど、給与の区切りまで働いてくれる?
【わたし】了解です。終わりが見えれば頑張れます。
ほんとにこんな感じ。
わたしはインカムがある限り続けられない、ということも伝えたので、引き留められることはありませんでした。
でも結局のところ辞めてはいないわけです。
どうして辞めなかったのか、きっかけはこんな会話からです。
<同期との愚痴>
【同 期】ほんとに?ほんとにやめるの?辞めて欲しくない… インカムだけが理由ならインカムしなくていいからさぁ(T-T)
【わたし】それならいいんだけど…。でもインカムなかったらやることほとんどなくなっちゃうしね。
【同 期】出勤減らして続けるとかは?コレもあるしアレもできるよね?
【わたし】確かに。それならいけるかも。
同期との会話。
仲が良かったので インカムがかなり苦手であることも伝えていて、理解しようとしてくれました。
まぁ実際の会話ではこんなにスムーズではなくて、何日かかけて二人でどうにか続けられないかと案をしぼり出しました。
わたしは辞めてストレスから解放されたかったので、続けるつもりはなかったのですが、同期がアレコレ考えてくれてのってしまいました😳
次の仕事も決まらないままに仕事を辞めることを決め、就活をしてもすぐに見つかることはないとわかっていたことも一因です。
この職場も、大卒の就活で上手くいかず流れ着いたような感じ。
就活の厳しさも増す状況に、辞める日が近づくとともに不安が増したのです。
そうして、同期が「上司に言ってみてもいい?」と、こんな風にしたら続けられるんじゃないかという案を伝えてくれました。
具体的に言うと、【やらないこと】と【やること】をはっきりとさせました。
やらないこと▼
- インカムの装着
- インカムでの 情報共有/相談 が必要な 電話応対/接客
やること▼
- DMやチラシ、POPのデザイン
- DMの郵送準備~発送
- その他雑用もろもろ
正直、こんなにわがままでいいのか?と…迷いがなかったとは言えません。
ただ 辞めることを前提としていたからこそ、こんな条件でもいいなら続けます、と正直な気持ちを伝えることができました。
決定権は会社にありますから、この提案はなかったことにして辞める可能性も十分にありましたが、人手不足になるよりは、と続けることになりました。
あれから1年ほど経過しましたが、(はやい…)
「インカムを付けない人」で定着しました。
この影響で社内のコミュニケーションはかなり減ってしまったことは実感しています。
ですが、コミュニケーションが得意でないわたしにとっては、かえってストレスなく働けています。
また、接客業の雑用という なくてもいい仕事をしていることで、やりがいがない、と感じることもまれにはあります。
でも、もともとやりたくてやっている仕事ではないので 会社に貢献したいとはあまり思っていないし、今では、なくても良い仕事を発掘するのがむしろ楽しい。
あまり褒められる働き方ではないかもしれないのですが、自分にとっては価値のある働き方です。
まさに裏方という感じで、直接の企業活動への影響は少ないがほんの少し底上げをしている、という自負はあります。
今インカムに悩んでいる人に、参考になることは少ないかもしれません。
辛いことを考えるのもしんどい、という気持ちもあるでしょう。
自分のタイミングでいいので、しんどさを上司などに伝えてみませんか。
こうしたいという希望があれば、わたしは応援したい。
そして、悩みを打ち明けられた上司の方へ。
とことん耳を傾けてください。
わたしの場合はインカムから完全に離れることを選びましたが、装着する時間を少し短くしたり、インカムを外していい時間を決めたりすることでもだいぶ精神的に楽になると思います。
より性能の良いインカムも、もしかしたらあるかもしれません。
いろんな選択肢を探ってみてください。
また、インカムってそもそも必要なの?ってことも考えるきっかけにしてほしい。
言わないだけで、インカムを我慢している人が大勢いるはずです。
どれだけ便利な道具でも必ずデメリットはありますから、よりよい環境を追求することも検討してください。
わたしは、我慢する働き方はしたくないと思っています。
様々な人が心地よく働ける社会になって欲しいな。
難しいけど、まずは自分の心地よさに正直になることから挑戦し続けたいと思います。