摂食障害が依存症の一種と分類されることについて。
もやもやしている主観を綴っています。
わたしは 摂食障害(拒食症)を経験しています。▶詳しく
摂食障害に関する情報に触れていると、「依存」「依存症」という単語がくっついてくることが少なくありません。
違和感とまでは言いませんが、ちょっとした引っかかりを感じているため、わたしの考えを書いてみますね。
主観のため、拒食症についての記載となることをご理解ください。
まず、依存症と言われて真っ先に思い浮かぶのはなんですか?
わたしは
▶アルコール
▶薬物
などが思い浮かびます。
知識としては、抜け出すのって難しいんだろうな、というぐらいです。
当事者がやめたくてもやめられないとおっしゃるテレビ番組などを観たことがあるからです。
離脱(禁断)症状が現れる、というのも特徴的でしょうか。
では、摂食障害(拒食症)も同じなんでしょうかね?
わたしとしては回復するのが難しいと思っているし、どうしたらいいかわからない病気です。
その点いわゆる依存症と似ていますね。
ただ、違う点も大いにありそうに思います。
?アルコールなどはやめるのが治療 / 拒食症は食べるのが治療
?離脱症状と呼べるものはない
など。
上記図表は、依存症の分類です。
もう少し詳しくいうと、
▶物質依存
▶行為依存
▶関係依存
の3つに分けられるようです。
これに基づくと、摂食障害は 行為依存 になるみたいです。
先程挙げたアルコールや薬物は 物質依存 になるため、違う要素はありそうですね。
確かに、拒食症は食べ物に依存しているって感じではない気がするし、物質依存とは言えなさそう。
行為となると、「痩せること」への依存となるんでしょうかね。
どこからが「依存症」? - 依存症ってなんだろう?|NHK福祉ポータル ハートネット
「これって依存症?」混乱している人はいないでしょうか?
医学的に依存症とされているらしいことはわかりましたが、なぜわたしが引っかかりを感じるのか、書いてみます。
まずは第一に、自分自身 偏見があるからだと思います。
物質依存の場合はストレスを依存先の物質で解消しているように感じるんです。
もちろん、依存したくて依存しているんじゃないことも、悩みが解消されている訳ではないことも理解しているつもりです。
だけど、摂食障害と同じなのかというとあまり腑に落ちなくて。
拒食症で食べないことがストレス解消に繋がるかというとそうじゃないと思うから。
食べないことで細くなること、それが達成感を感じる=ストレス解消になっているのでは?と言われればそうなんですが、すごく遠回りですよね。
すぐに結果が出るわけじゃない。
しかも本当にストレス解消になっているかも疑問です。
太ることに対する恐怖があるのは事実で、痩せたとしても もっともっと、と恐怖は増大していったように記憶しています。
うーーん…
この「もっと」っていうところが、依存症っぽいですかね。
あと 先程書いた、拒食症は食べるのが治療っていうのは結構異色だと思うんですよね。
図表にあったものを見ても、
ギャンブル・浪費・インターネット・自傷行為…
いずれも引き離す方が治療目標になります。
でも、拒食症は食べ物に近づけないといけないんです。
食べないと死んじゃうから当たり前なんですけど、そういう当たり前ができなくなる。
と考えると「依存」という言葉が似合わないように感じます。
ここまで、もやもやをもやもやしたまま書いてみました。
「依存症と言われたくない!」っていう訳じゃないんです。
摂食障害であることは認めているし受け入れている。
でも あまりにも完治するのが困難で、どの病気にも似ていない気がして、孤独に感じます。
(「治る」の定義が曖昧なことは承知しています。▶詳しくはこちら)
依存症って一括りにできるものなんだろうか?と疑問を抱いている、という一個人の声です。
みなさんはどう感じていますか?